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2020.07.22 コラム

世界の一流選手になる方法(1)

エキスパートたちを研究する専門家

フロリダ州立大学心理学教授のアンダース・エリクソンは、エキスパートたちを研究する専門家だ。三十年間、体操選手、チェス・プレイヤー、バイオリニストなど、さまざまな分野で高い評価を得ている人たちにインタビューを行い、結果を分析している。
西ベルリンの音楽アカデミーは、生徒のほとんどが、世界で最も権威のあるオーケストラに入団し、あるいは、世界の舞台に立つソリストになるなど、超一流の音楽家を輩出することで有名だった。教授陣の助けを借りて、エリクソンたちはアカデミーのバイオリニストたちを三つのグループに分けた。第一グループは、国際的なソリストになることを期待されているスターたち。第二グループは、いい演奏をし将来有望ではあるが、第一グループに入れるほどではない生徒たち。第三グループは、国際的なソリストになれる見込みはないが、教師になるなどして音楽で生計を立てて行くであろう生徒たちだ。
エリクソン博士の目的は、なぜ三つのグループでは演奏のレベルが分かれるのかをはっきりさせることだった。この優劣はどうして生まれるのだろうか?
 調査の結果、生徒達が楽器を始めたのはだいたい同じ時期で、八歳前後だったことがわかった。そして全員が七年後の十五歳で、この道を極め、音楽家を目指すことを決めている。平日はアカデミーで全員が同じ教師たちから同じ時間分の指導を受けている。
 研究の一環として、バイオリニストとして成長するのに最も重要な活動は何だったのかという質問を生徒に対して行った。すると一番効果的だったのは自主練習だと全員が答えた。さらに、それが最も効果のあったトレーニング方法だったというだけでなく、一番精神的にきつく、とてもじゃないが楽しいとは言えない方法だという点でも意見が一致していた。
 興味深かったのは、生徒たちはみな自主練習の大切さを理解しており、しかも時間はあったのにもかかわらず、中にはあまり練習しなかった生徒もいたことだった。第一グループと第二グループの生徒は一週間のうち約二十四時間の自主練習をこなしていたが、第三グループはたった九時間しかしていなかった。単純に計算しても、練習時間の差は一年で780時間にもなる。この結果を見れば、第一、第二グループが第三グループよりも優秀なのは納得がいく。しかし、第一グループのほうが第二グループよりもさらに優秀な理由がわからない。
 エリクソン率いるグループは、この疑問の答えを探るべく、生徒たちの過去の練習歴をさらに詳しく調べていった。生徒たちは現在の練習時間の他に、最初にバイオリンを手にしてから毎年積み重ねてきた練習時間の累計を聞かれた。研究者たちがこの数字を比較してみると、すべてが明らかになった。

 十八歳になったバイオリニストたちの内、第一グループは平均7410時間、第二グループは平均5302時間を練習にあてていたのに対し、第三グループが費やしたのは平均たったの3420時間という結果が出たのである。つまり第一グループの生徒は十八歳になるまでの年月、他のグループの生徒よりもずっとたくさん練習していたということだ。
 ベルリンのバイオリニスト達に関するこの研究結果は、生れつきの才能というものを根強く信じてきた音楽会に衝撃を与えた・・・

 エリクソンは次のように結論づけている。「音楽家が一流のアカデミーに入学できるほどの基準に達したら(繰り返しになるが、”十分に高いレベル”になっていないといけない)、現在の練習時間とそれまでの練習時間だけが、一流になるか、二流になるか、三流になるかを分ける決定的な要素となる。ほかに考慮すべき要素はない」
 つまり、最高のパフォーマンスは、何よりもまず自分が何を選択するかにかかっている。最高のパフォーマンスに必要な投資をする意思があるかどうかがものを言うということだ。

十年間毎日、二時間四四分

 好成績の秘密を研究している人たちは、世界で一流になるために必要なトレーニング時間は一万時間だという一致した見解を押し出している。毎日、二時間四四分のトレーニングを十年間行えば、一万時間のトレーニングを達成できる計算になる。この俗に言う十年ルールと呼ばれるものを、ノーベル賞受賞者のハーバード・サイモンが一言でまとめている。「数学、バイオリン、チェスなどどんな分野でも一流になるには十年間の徹底的なトレーニングが必要だ」
 精神科医のダニエル・レヴィティンはこのように言っている。「作曲家、バスケットボール選手、作家、スケーター、ピアニスト、チェス・プレイヤーの研究を重ねると、一万時間というキーワードが何度も何度も姿を現す」
 何かを本当にマスターしたければ、最低でも十年間集中的にトレーニングしなければならないことに疑問の余地はない。水泳のオリンピック選手と一流のピアニストは、最高のレベルに達するまで平均十五年の訓練を積んでいた。一流になるのに近道などないのだ。アメリカ水泳界の伝説的スター、マイケル・フェルプスのコーチを務めるボブ・ボウマンがかつてこう言っていた。「マイケルは五年間一日も休みをとっていない。クリスマスイブと誕生日にもトレーニングをしていたんだ」

 専門の分野でトップに立った人たちが成功の秘密を聞かれて、「みんなよりも優秀で、才能もあったから」と答えることはめったにない。きっと、誰よりも集中し、多くを犠牲にし、努力し、情熱を持って取り組んでいるからという答えが返ってくることの方が多いだろう。
アンダース・エリクソンは以前私にこんな説明をしてくれた。「私たちは、才能があると一般に言われている人たちなら、特に努力をしなくても成功できるのだと思ってしまう。何もかもとても簡単にこなしているように見えるからだ。しかし実際はその逆で、最高のパフォーマーはつねに誰よりも練習をしている。努力をし、何千時間にも及ぶトレーニングを積むことなしに成功した人に、私は今まで一度もお目にかかったことがない」

続く

トップアスリート量産地に学ぶ 最高の人材を見いだす技術(ラスムス・アンカーセン著)より引用

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