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2020.07.23 コラム

世界の一流選手になる方法(2)

サッカーの世界はブラジル人の活躍抜きには語れない

2010-2011シーズン、世界最高峰のUEFAチャンピオンズリーグでプレーしていたイギリス人選手は25人、ドイツ人選手は26人、スペイン人選手は49人だった。一方ブラジルのチームは一つもないにもかかわらず、79人ものブラジル人選手がプレーしていたのだ!
(※参考資料2012年12月25日初版発行)
 ここ数年の間だけでも、ものすごい数のブラジル人選手が国外に流出している。サッカーで一財産作ろうと夢見るブラジル人選手たちが、毎年千人以上の規模で故郷を離れ、南米諸国のリーグだけでなく、ヨーロッパ、アジア、そしてアメリカへと渡っていった。
 優秀なブラジル人は引きも切らず次々と現われる。その事実に世界中のエージェント、コーチ、ジャーナリスト、スカウトマンは抗しがたい魅力を感じ、この人材の宝庫の秘密を暴くべくブラジルへ殺到した。

~中略~

 フェリペは埃っぽい通りに転がるボールを軽く蹴った。彼はその日、リオ・デ・ジャネイロ最大級のスラム街ホシーニャの中心部で行われた試合を計画した二人の少年の一人だ。

~中略~

 フェリペは背中にRonaldinho(ロナウジーニョ)とプリントされた、薄汚れたジャージを着てアスファルトのピッチを軽やかに走りまわる。まだ9歳なのに、すでにドイツのエージェントと契約をしていて、シューズ代、両親と暮らす家の家賃、電気代を負担してもらっている。もちろんエージェント側も将来フェリペが一流クラブと契約してくれるのを期待してのことだ。ホシーニャのピッチでプレーする少年たちには一つの共通点がある。全員が、サッカー選手としての才能に自分の将来がかかっていることを自覚しているのだ。他のチャンスなど存在しない。弁護士やビジネスマンになりたいと思っても、そんな夢は見るだけ無駄だとわかっている。家族には、スラム街にある数少ない、設備も整っていない学校に子どもを通わせるお金すらないのだ。だから子どもたちは毎日ホシーニャのアスファルトのピッチで練習をする。

~中略~

 「ブラジル人のトッププレーヤーはコパカバーナやイパネマで育ったわけじゃない。95%がスラム街のストリート育ちだ。毎日何時間も通りでサッカーをしているブラジルの少年が、いったい一日に何度ボールに触れているか、想像してみろ。後からでは到底追いつけないくらい、有利なスタートを切っているわけだ・・・」

~中略~

スカウトはストリートで

 偉大なブラジル人選手を詳しく研究してみて、ミランダの言うとおりだということがよくわかった。多くのブラジル人選手には共通点がある。ペレ、ロナウジーニョ、ロビーニョ、ロナウド、ジーコをはじめとする選手たちは全員が貧しい生活の中、ストリートで毎日サッカーをして育ったのだ。

~中略~

 ブラジルのサッカー界を詳しく調べていく内に、トップ選手が量産されていることと、国が作った組織的な人材開発プログラムの質との間にはほとんど関係がないことが明らかになっていった。優秀な選手を数多く輩出しているのはひとえに、人口2億人を擁するこの国でサッカーをする少年のほとんどが、ごく小さい頃からストリートで膨大な時間をかけてトレーニングをしているからなのだ。少年たちの多くには、他に選択肢がない。一流のサッカー選手になることだけが、貧しい生活から脱出できるたった一つの道なのだ。
 この状況のおかげで、他の国にはないレベルの選手候補層が誕生した。ブラジルではBクラスの選手でも、他からすれば一流選手だ。例えば一流クラブのクルゼイロは、15歳以下の選手一人を採用するごとに、四千人を不合格にする。20歳以下だとさらに競争が激化し、126,000人の中から一人しか選ばれない計算になる。比較のために言っておくと、スウェーデンの選手を全員合わせても、到底そこまでの数にはならない。
 ロナウジーニョとネイマールは、“美しい試合”をプレーするために天から遣わされた贈り物のように思えることがしばしばある。しかし、真実はもっと単純なのである。今日、私たちがピッチで目にするような美しいプレーができるのも、子どもの頃からずっとストリートで何百万回もボールに触れていたからこそだ。

~中略~

 では、ホシーニャのスラム街に住むフェリペに話を戻そう。フェリペたちとサッカーを楽しみ、おしゃべりをした後、私はポケットに入れてあった電卓で彼らが毎週どのくらいの時間トレーニングをしているのか計算してみた。学校、クラブ、そしてストリートでの練習を合計してみると、週に22時間になった。現在9歳の少年が毎週22時間の練習を5歳の時から続けていたとしたら、累計は4,576時間にもなる。もしこのペースで練習を続けたら、13歳で1万時間に達してしまう。エリクソンが調査した音楽家のケースと同様、ブラジルの少年達はほとんどの練習を、自分一人でこなしている。自主練習がそこまで重要であるならば、その中で教師やコーチ、マネージャーはどんな意味のある貢献ができるのだろうか。大切なのは、一緒にいるときに教え子に何をさせるかなのか。それとも直接指導していないときに何をさせるかなのか。
 いずれにしても、一万時間という数字は避けて通れないもののようだ・・・

早くはじめるほど有利になる

フェリペも他の多くのブラジル人少年たちと同じように13歳で1万時間を達成する見込みだ。
 トレーニングを5歳で始めたものの、1日2時間程度を週3回しかしないイギリス人少年と比較すると大きな差が出ている。イギリス人少年がそのペースで練習を続けたとすると、13歳の時点では2,544時間にしかならず、1万時間に達するのは30歳になってしまう。

続く

トップアスリート量産地に学ぶ 最高の人材を見いだす技術(ラスムス・アンカーセン著)より引用

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