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2020.10.14
チーム選びのポイント
例えばスペインでは年齢やレベルに関係なく例外なく、全員が長期リーグ戦(9月~6月)を行い、各チームは20人弱で構成される。シーズンを通して選手全員に必ず出場チャンスが回ってくる。年代やレベルで細かく分けられ、昇格や降格が存在するためどのレベルもプロと同じように白熱する。日本のように多くの選手を抱え過ぎることはあり得ない。「毎週末試合に出る」ことがプレーをする理由。強豪クラブに引き抜かれてもプレー出来ず、補欠扱いが続けばチームを変える。ブランド力だけでは選手も保護者も動かない。
「プロになりたければ、活躍して一つずつ階段を上がって来い」という価値観。もっとレベルの高いチームでプレーしたいという甘い考えは認められていない。今所属しているチームで飛び抜けた活躍をしていれば、上のレベルから声が掛かる。呼ばれていないのに押しかけても万年Bチームか補欠になりかねない。「毎週末Aチームのレギュラークラスとしてリーグ戦を戦える環境」が大切。
飛び級のメリットは、天狗になる暇を与えない点。プロになる選手の大半は飛び級を経験している。同年代の中でプレーをしていると「出遅れている」という危機感を生む。
スペインと日本では環境も異なり必ずしも同じ考え方が当てはまる訳ではありませんが、チーム選びは熟慮が必要です。大きな目標から逆算し、将来の進路が県外にもコネクションの強いチームもあればそうではないチームもあり、補欠や2軍のリスクを承知で勝負を懸けるタイミングを、身体の成長が早ければ高学年や中学から、まだ先になるのなら高校からなどと計画を立てることも大切です。ただし精神的な成長が早かったり、将来大きくなる見込みがあったり、チームを率いる圧倒的な技術力を持つ、など小さくても選ばれる選手もいます。また各種トレセンに選ばれているかどうかも一つの目安となるので、やはり選ばれる、スカウトされる選手を目指しジュニア年代から練習を積むことが大切です。高いレベルになるほど所属チーム以外にもセカンドスクールに通っている選手の割合は高くなります。どのチームも他のチームから良い選手が加入すれば、将来のお子様の昇格や合格、スタメンや1軍の保証などはないのではないでしょうか。
もしも監督だったら
1.勝利のための戦術的要求に応えられる選手を起用
2.チームの一員として激しく戦えるかどうかを重視
3.各ポジションに必要な技術を極めているかを判断
マジーアは試合を行うチームではありませんが、仮に監督の立場ならば良しとしないプレーを推奨することはありません。ドリブルはあくまでも選択肢の一つであり決して「とらわれる」べきではありません。多くのボール扱いのトレーニングは「新たな神経回路の開発」「基礎技術力向上」「プレーの選択肢を増やす」「上達の喜びと向上心を引き出す」など多角的意味を持ち、4レッスン毎に新たな課題へ移ります。ゲームで重視するのは「ダイレクトプレー」「2タッチプレー」「状況判断」の3つ。常に複数の選択肢を提示し、プレーを選手自らが選択し「結果は自分の責任」を徹底します。周囲が最善と思わないプレーを「あえて」選択した場合ゴールという結果を出せばOKであり相手が次回そのプレーに備えプレーし易くなることも考えられます。しかし結果が出なかったときのリスクもまた理解する必要があります。マジーアは独自のルールでミニゲームを行っていますが、2タッチ以内限定のエリアでは「ダイレクトプレー」と「2タッチプレー」を選ぶことになります。自分の意思でプレーを決定するプロセスを繰り返すことで何も考えずにボールを止め、相手に囲まれ簡単に奪われることは減ってきます。またダイレクトプレーor課題技術使用のエリアでは、ボールを受ける場所によってファーストタッチを選択します。課題技術使用が難しい場合の素早いダイレクトプレーを自らの意思で行うようにもなります。そして課題技術使用を選択した場合のさらなる3つの選択肢(シュート・パス・ドリブル突破)のトレーニングを4レッスンの中で順に行っていきます。シュートやパスではなくドリブルが有効だと自ら判断した場合は、相手のディレイを助ける「何度も切り替えす」「後ろに下がる」プレーなどではなくフィジカルとメンタルを極限まで高め敵陣深く突破することを求めます。一人の選手がボールを停滞させるプレーを好む監督は恐らくおらず、そのようなプレーはここでも認めていません。